【JSリファレンス】Atomics.wait()

更新日：2024/06/14

Atomics.wait()は、Atomicsオブジェクトのメソッドです。

TypedArrayの指定位置の値が指定された値と等しいとき、スレッドがスリープします。
指定されたタイムアウト時間を経過するか、他のスレッドがAtomics.notify()を呼び出した時点で復帰します。

このメソッドは、メインスレッドでは使用できません。

 

■構文


Atomics.wait ( typedArray, index, value, timeout )
  1. typedArray: 次のTypedArray

    対象：Int32Array、BigInt64Array

  2. index: typedArrayのインデックス
  3. value: 比較する値
  4. timeout: スレッドがスリープから復帰するまでの時間（ミリ秒）
次の文字列のいずれか
"not-equal": typedArrayの値とvalueが同値でない
"ok": 他のスレッドがAtomics.notify()を呼び出した
"timed-out": タイムアウトした

 

■使用例

以降のコードは、Node.jsを想定しています。

メインスレッド:

const {Worker} = require("worker_threads");

const buffer = new SharedArrayBuffer(
    Int32Array.BYTES_PER_ELEMENT);
new Worker("worker.js", { workerData:buffer });
new Worker("worker.js", { workerData:buffer });
new Worker("worker.js", { workerData:buffer });
new Worker("worker.js", { workerData:buffer });

const i32Array = new Int32Array(buffer);

setTimeout(()=>{
    Atomics.store( i32Array , 0 , 100 );
      // Workerに合図を送る
    const result = Atomics.notify(i32Array, 0,3);
    console.log( `${result}個のスレッドが復帰`);

},1000);

Workerスレッド: worker.js

const {workerData:buffer} = require("worker_threads");

const i32Array = new Int32Array(buffer);

  // メインの開始合図まで停止する
const result = Atomics.wait(i32Array,0,0,2000);

console.log( `Worker End:${result}` );

実行結果は次のようになります。

3個のスレッドが復帰
Worker End:ok
Worker End:ok
Worker End:ok
Worker End:timed-out

 

関連ページ

●Atomics.load()
●【JavaScript】 SharedArrayBufferの使い方とブラウザでの制限

更新日：2024/06/14

書いた人（管理人）：けーちゃん

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記事の内容について

null

こんにちはけーちゃんです。
説明するのって難しいですね。

「なんか言ってることおかしくない？」
たぶん、こんなご意見あると思います。

裏付けを取りながら記事を作成していますが、僕の勘違いだったり、そもそも情報源の内容が間違えていたりで、正確でないことが多いと思います。
そんなときは、ご意見もらえたら嬉しいです。

掲載コードについては事前に動作確認をしていますが、貼り付け後に体裁を整えるなどをした結果動作しないものになっていることがあります。
生暖かい視線でスルーするか、ご指摘ください。

ご意見、ご指摘はこちら。
https://jsref.affi-sapo-sv.com/info.php

 

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