【JSリファレンス】FinalizationRegistry.prototype.register()

更新日:2024/06/14

初出:ECMAScript2021


FinalizationRegistry.prototype.register()は、FinalizationRegistryオブジェクト(FinalizationRegistryコンストラクターのインスタンス)プロトタイプチェーンに組み込まれるメソッドです。

GCによるオブジェクト解放の報告対象となる、オブジェクトを登録します。

 

■構文

FinalizationRegistry.prototype.register ( target, heldValue [ , unregisterToken ] )
  1. target: 報告対象のオブジェクト

    targetは、FinalizationRegistry内で弱参照されます。

  2. heldValue: コールバック関数に渡される値

    targetと同じ値の場合、TypeError。
    ※コールバック関数登録はnew FinalizationRegistry()で行う

  3. unregisterToken: 省略可能。

    登録解除時に指定するキー。
    弱参照可能な値(オブジェクトまたはシンボル)で指定する。
    ※解除はFinalizationRegistry.prototype.unregister()で行う

undefined

 

■使用例

下記コードをブラウザにて実行すると、数秒から数十秒後にメッセージがコンソール出力される可能性があります。
(Windows:Firefox、Google Chromeにて確認)

let obj = new Uint8Array( 999999999 );

  // インスタンス作成(コールバック関数登録)
const fr = new FinalizationRegistry(
      e=>console.log(`${e}がGCでクリアされます`)
    );

 // オブジェクト登録
fr.register( obj , "obj" );

obj = null;

■GCと弱参照

FinalizationRegistry.prototype.register()に渡したオブジェクトは、FinalizationRegistry内で参照され続けます。
GCは変数やプロパティからの参照が全て解除されたオブジェクトを解放するため、通常なら渡したオブジェクトが解放対象となることはありません。
しかし弱参照と言う特殊な参照により、オブジェクトの参照カウントから除外することができます。
その結果、FinalizationRegistry内で参照を維持しつつ、GCで解放させることが可能になっています。

更新日:2024/06/14

書いた人(管理人):けーちゃん

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記事の内容について

null

こんにちはけーちゃんです。
説明するのって難しいですね。

「なんか言ってることおかしくない?」
たぶん、こんなご意見あると思います。

裏付けを取りながら記事を作成していますが、僕の勘違いだったり、そもそも情報源の内容が間違えていたりで、正確でないことが多いと思います。
そんなときは、ご意見もらえたら嬉しいです。

掲載コードについては事前に動作確認をしていますが、貼り付け後に体裁を整えるなどをした結果動作しないものになっていることがあります。
生暖かい視線でスルーするか、ご指摘ください。

ご意見、ご指摘はこちら。
https://jsref.affi-sapo-sv.com/info.php

 

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