【JSリファレンス】String.prototype.matchAll()
更新日:2024/06/14
初出:ECMAScript2020
String.prototype.matchAll()は、Stringオブジェクト(Stringコンストラクターのインスタンス)のプロトタイプチェーンに組み込まれるメソッドです。
引数としてRegExpオブジェクトを受け取り、対象の文字列に正規表現を適用した結果を順番に返すイテレーターを返します。
■構文
String.prototype.matchAll ( regexp )
- regexp: 文字列に適用する値
次の3つのうちのどれかを指定
●RegExpオブジェクト。gフラグ必須
●正規表現文字列(開始と終了の / は含まない)
●[Symbol.match]をプロパティ名にもつオブジェクト
正規表現文字列は、gフラグを持つRegExpオブジェクトに変換されます。
正規表現のマッチング処理の本体は、RegExpオブジェクトの[Symbol.matchAll]()メソッドが行います。
このメソッドは、String.prototype.matchAll( )によって呼び出されます。
実際にはRegExpオブジェクトである必要はなく、[Symbol.matchAll]をプロパティ名を持っていれば他のオブジェクトでも呼び出されます。
String.prototype.matchAll( )は、[Symbol.matchAll]()の戻り値をそのまま返します。
そのため、戻り値は[Symbol.matchAll]()に依存します。
引数がRegExpオブジェクトでない場合、[Symbol.matchAll]()の戻り値
■使用例
▶引数がRegExpオブジェクトの場合
const rg = /([a-z])(\d)/g;
for( const value of "a1b2".matchAll( rg ) ){
console.log( value );
}
// 結果:
// [ 'a1', 'a', '1', index: 0, input: 'a1b2', groups: undefined ]
// [ 'b2', 'b', '2', index: 2, input: 'a1b2', groups: undefined ]
▶引数がRegExpオブジェクトでない場合
const obj = {
[Symbol.matchAll]: function*(value) {
yield* [...value];
}
};
for( const value of "ab".matchAll( obj ) ){
console.log( value );
}
// 結果:
// a
// b
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更新日:2024/06/14
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記事の内容について
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「なんか言ってることおかしくない?」
たぶん、こんなご意見あると思います。
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